1952-07-03 第13回国会 参議院 本会議 第61号
然るに今政府は、本法案と並んで社会立法をも治安警察の立場から取扱おうとしており、社会立法や労働立法を治安警察的な観念と枠の中で理解し、政治運動、社会運動や争議を騒擾現し、社会関係や労働関係の合理化や生活安定、社会保障の制度化を回避する政府の態度は、みずから進んで治安を危殆に陷れるものであり、過去の日本の警察治安主義を代表する保安條例とか、治安警察法、治安維持法によつて、日本の社会運動、労働運動は正しい
然るに今政府は、本法案と並んで社会立法をも治安警察の立場から取扱おうとしており、社会立法や労働立法を治安警察的な観念と枠の中で理解し、政治運動、社会運動や争議を騒擾現し、社会関係や労働関係の合理化や生活安定、社会保障の制度化を回避する政府の態度は、みずから進んで治安を危殆に陷れるものであり、過去の日本の警察治安主義を代表する保安條例とか、治安警察法、治安維持法によつて、日本の社会運動、労働運動は正しい
それから、各地で保安條例的なものができておりまして、これを集大成したのが、今回の集団示威運動法案でございますが、私たちが冷静な国民の一人として考えます際におきまして、こういう條例あるいは法律が不当不法であるというような場合におきましては、あくまでも議会を通じて、あるいは選挙を通じてその撤回を迫る。自分たち国民の意思を反映するような人を国会に送り、あるいは都議会に邊つて戦えばよろしい。
その第一の理由といたしましては、日本の近代政治史を振り返つて見ますと、これに類似のいわゆる非常立法的性質を持つたものとしては、明治二十年の保安條例と大正末の治安維持法であつたと思うのでありますが、無論今度の法案は、新憲法の原則を相当に尊重されて又考慮されて、人権蹂躪等に陷らんように工夫されておることは認めるのであります。
○羽仁五郎君 第二に伺いたいのは、保安條例の場合の警視庁の警備隊の行動について、松本課長が、それが上田という人の私兵であるというように言われたということについて、その噂の当否は別といて、それに何か理由がないというふうにお考えになりますか。
たとえば東京の保安條例のときの警官の動員の数、あるいは広島の日鋼事件のときの警官の動員の数、こういうことを考えてみますと、ものは見方によりまして、これが少いと言えば少いのですが、條例反対のデモのためにあれだけの警官の数が必要であつたかどうかということ。それから日鋼事件は一つの爭議です。これに対してあれだけの警官を動員されておる。
また六月三十日の東京都議会に押しかけましたところの保安條例反対運動においても、多数の同じ党員が動いております。それに引続いて東交ストにおいても同じ政党の党員の活発なる活動が見られるのであります。
この保安條例なるものを各自治体においてつくるということは、これは私は日本の憲法の基本的人権を擁護するという根本的態度から見ますると、ゆゆしき大問題であろうと考えるのてあります。
それからまた保安條例につきましては、各地においてこういう騒ぎが起つておりますけれども、これが憲法違反であるとは、ただいま考えておりませんようなわけであります。 〔「責任をとれ」と呼び、その他発言する者多し〕
これは神戸市における公安條例の設定でありますが、公安條例、保安條例というようなものは、市あるいはその他の自治警察だけではありませんで、國警が直接関係を持つております都道府縣においても、こういう條例が出ております。從つて公安條例に対する当局のお考えをひとつお聞きしておきたいと思うのであります。
又一方におきましては内閣官房次長か長官かの通牒だと思いますが、そういう通牒によつて相当学内体制が保安條例的なものに強化されておるという現状がある。それから学生自治会というものが学校自治会というものに切替えられている。そして学生の自治に対する動き、そういうような自主的な活動というものが非常に統制され、そして学校当局によつて左右されるというような体制に切替えられつつある。
一昨日商工委員会と労働委員会の合同委員会の席上において共産党の聽濤君、川上君から麻生鉱業のことについて炭鉱保安條例問題に関連して発言があつた。ところがそれに対する具体的な答弁が政府側から得られなかつたために、答弁を得るまで審議を中止する動議が出されたのです。それで商工委員長が一時休憩をしてこの問題の解決に当つたわけであります。そうして結局政府側としてはその関係資料を一昨日中に提出する。
それはすでに御承知でもありましようが、炭鉱の保安條例の問題に関連して論議中に麻生鉱業のことが出た。それが直接、きつかけになつたかどうか存じませんが、論議が沸騰した。これは仕方がないが、このために結局発言を押えるようなことになつて、委員長不信任を出さなければならぬことになつたことはわれわれとしても望ましくないが、こういうことを論議されて困るなら困ると初めから言われればいい。
ただ賛成するにあたつては、一方では政治の実際を見ますと、今林君の言つたことは心配かもしれませんが、保安條例が各地に出て参つております。東京都議会でも今日の議会で出るのではないかという心配もありますので、林君が少し神経質にならざるを得ないような状態であるということです。それをあなた方が全然そういう意思がない。
○石田(博)委員 前段の保安條例云々とか、そういう表現を用いられました御発言を除いては、御趣旨についてはまつたく賛成であります。從つてこの御趣旨を本委員会の速記録に明らかに残しまして、本法案を実施され、担当される地方公共團体の長、あるいは法律適用の監督をされる諸君におかれて、十分その趣旨を留意せられるように、私どもは希望をいたしたいと考えます。
そこで將來この廣島市が保安條例か何かのような特別なものを出されて、憲法でいろいろ保証されている人民の権利、ことに労働者諸君の権利が制限されるような、保安條例というようなものが出されることがあればいかぬというのが、私の方の党の心配です。あなたの方からいえば思い過ぎでしようが、そこでそういうことがない平和な都市とする。